バイリンガル育児の成功の秘訣とは? バイリンガル育児を成功につなげるための秘訣
公開日:2022/07/02
更新日:2022/07/02
グローバル化が進む時代にあって、英語の重要性が高まってきています。親御さんのなかには、子どもに英語で苦労させないことを願い、早いうちから英語教育を始め、バイリンガルにしたいと思う人も多いのではないでしょうか。そのためには、バイリンガル育児のコツを知っておいたほうがよいでしょう。ここでは、バイリンガル育児を成功につなげるための秘訣について解説します。
1.バイリンガル育児とは
バイリンガル育児とは「2か国語で子育てをすること」です。日本人の場合、日本語と英語を組み合わせることが多いでしょう。英語は世界共通語であり、いろいろな場面で活用される大変身近な存在だからです。バイリンガル育児に類似する表現として「英語育児」「英語子育て」「親子英語」などが知られています。しかし、表現方法が異なるだけで「自宅でママが英語を使って子どもに話しかける」といった基本的な考え方は同じです。
子どもが英語を好きになるためには、両親が2か国語に触れさせる環境をつくらなければなりません。具体的には、子どもに対して英語や外国語で話しかけたり、外国語の絵本や歌を歌ったりする方法が一般的です。これらは日常生活のなかで、さりげなく取り入れることが可能です。そのため、親子で楽しみながら始めてもよいでしょう。
2.バイリンガル育児は両親が日本人でも可能?
バイリンガル育児のためには、英語を身近に感じられる環境づくりが必要です。そのため、両親が日本人の場合、バイリンガル育児は難しいのではと思う人がいるかもしれません。結論からいうと、両親が日本人でもバイリンガル育児は可能です。子どもと一緒に英語を学ぶように、日常会話に英語を取り入れてみましょう。両親が英語に興味を持つと、子どもの興味も自然と英語に向かいます。大人よりも子どものほうが飲み込みも早いため、追い抜かされてしまうかもしれません。しかし、英語を楽しむ姿勢が大切なのです。これは、英語だけでなく、すべてのことに通じます。両親が楽しんでいる姿を身近で感じると、子ども自身もやってみたくなるものです。
英語の歌をかけっぱなしにして英語に触れさせるのも効果的です。こちらの方法には、自然な形で英語が入ってくるメリットがあります。自宅にいるときだけでなく、車での移動中など隙間時間を有効活用できる点も見逃せません。英語の歌をかけっぱなしにするときは、同じ歌を繰り返し流すことが大事なポイントです。何度も耳にしているうちに、無意識のうちに口ずさむようになるからです。また、最初は意味がわからなくても自然な形で「英語耳」が育ってきます。そのためには、英語の歌だけでなく、短文のテープを流したり、短いビデオを見せたりするのもよいでしょう。同じものばかりだと飽きてくるので、定期的に内容を替えるなどの工夫も必要です。
もし、両親の英語力に自信がない場合は、ほかの方法を考えましょう。子どもに英語力をつけるために、英語がメインの幼稚園やインターナショナルスクールに入れるのも一案です。もちろん、そのような場所が近くにあることが大前提ですが、興味のある人は心に留めておくとよいでしょう。
3.バイリンガル育児はいつから始めるの?
バイリンガル育児は両親が協力して行うものとはいえ、子どもと接する機会は、パパよりもママのほうが多いのが一般的です。ママと子どもとの関係は、赤ちゃんがお腹にいるときから始まっているからです。そのため、バイリンガル育児は妊娠中から始めることができます。語学の習得は少しでも早く始めるがよいので、妊娠中からのスタートは理想と言えるでしょう。
妊娠中は、ママが英語教育や話しかけるフレーズについて学ぶ時期です。そのため、この時期の過ごし方が重要です。英語の子守歌や乳児向けの英語の歌などがあるので、お腹の赤ちゃんと一緒に聴くとよいでしょう。もちろん、赤ちゃん誕生後の接し方も重要です。バイリンガル育児のためには、0歳のときから英語で話しかけるようにしましょう。
誕生後は、妊娠中に習得した短い定型文を使って、積極的な話しかけを行います。たとえば「眠くなったの?」「お腹がすいたの?」は、ママが赤ちゃんにかける代表的なフレーズです。これらを日本語ではなく「Are you sleepy?」「Are you hungry?」と話しかけるようにしましょう。乳児期は外出の機会が限られてくるので、ママからの話しかけやCDのかけ流しが基本になります。
バイリンガル育児は、このような方法で早期から始めることが望まれます。このように表現すると、タイミングを逃したと後悔する人がいるかもしれませんが、バイリンガル育児は何歳からでも始めることができます。子どもの年齢に応じたアプローチを考えていけるからです。ただし、課題がないわけではありません。子どもが成長するにつれて歌やテレビの好みが出てきます。また、ママのいうことを素直に聞けなくなる可能性もあります。子どもが英語を自然な形で受け入れるためにも、幼児期にはバイリンガル育児を始めましょう。
4.バイリンガル育児のメリット
バイリンガル育児が注目される背景には、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、バイリンガル育児のメリットについて紹介します。
4-1.子どもがバイリンガルになれるかも
バイリンガル育児をするためには、子どもが楽しみながら英語を習得できることが重要です。幼いうちから英語に慣れ親しむことで、子どもが2か国語を流暢に話せるバイリンガルになれる可能性が膨らんできます。また、自分がバイリンガル育児を受けることで、将来的にバイリンガルな家庭を築くことも夢ではありません。
2か国語が話せるようになると海外で活躍することもできるので、将来の選択肢が増えることにもつながります。今後は、グローバル規模の企業が増えるため、バイリンガルな人材は就職活動に有利に働くことも少なくありません。語学の習得を通じて、母国とは違う文化があることを知るきっかけにもなるでしょう。英語をはじめとする言語をマスターすることで、より多くの人と交流する機会が生まれます。その結果、お互いのことを理解して、自分の視野を広げられるメリットもあります。
4-2.語学学習に対する抵抗がなくなる
バイリンガル育児に適した場所をつくることで、語学学習に対する抵抗感がなくなります。幼いころから学べる環境にあるので、母国語とは違う言葉があることも自然体で受け入れられます。子どもが育つ過程において環境整備は重要な課題です。そのため、小学校や試験などで本格的に語学学習が始まったときもスムーズな学びに入ることができます。バイリンガル育児の環境が整っている場合は、すでに土台ができあがっているからです。新しいことを学ぶとき、ハードルの高さを感じる子どもも少なくありません。子どもの可能性を広げるためにも、このような障壁を取り除くことが大切です。
さらに、複数の言語を学ぶメリットも見逃せません。言語には共通点もあるので、それぞれの言語の理解をより深めることにも役立ちます。いわゆる相乗効果です。その結果、2か国語を習得するだけでなく、3か国語、4か国語など、より多くの言語を駆使できるマルチリンガルに育てることも可能です。
4-3.受験に有利になる
幼少時から英語に親しむことで、受験に有利になることもメリットのひとつです。特に、2020年度からスタートした「大学入学共通テスト」への影響を見逃すことはできません。これまでの「大学入試センター試験」から大きく変更されたのは「記述式問題の導入(一部科目)」「英語の4技能評価」です。英語の共通テストでは、以前の「読む」「聞く」に「話す」「書く」の技能が加わった点に注目されます。このような形に変更されたため、英語が話せる人にとっては有利になりました。大学入試で周りに差をつけることが可能になり、ほかの科目の勉強に力を入れることができるでしょう。
5.バイリンガル育児の方法
バイリンガル育児には、ママが自宅で行う方法と、教室やサークルなどを活用する方法とがあります。ここでは、それぞれの特徴について解説します。
5-1.自宅で!英語で話しかけたり読み聞かせをする
自宅でバイリンガル育児をする場合、英語で話しかけたり、英語の本を読み聞かせたりするのが基本です。そのためには、両親の英語力が必要となります。また、本を選ぶときのコツはあります。子どもの興味を引くためには、子どもが好きなジャンルかどうか、楽しめそうな工夫がされているかどうかがポイントになります。また、いきなり難しい本ではなく、少々物足りなさを感じるくらいの本から始めるようにしましょう。英語の本が読めない場合は、CD付きの絵本を活用する方法があります。
英語での話しかけや読み聞かせだけでなく、子どもと一緒に英語を楽しむことが大切です。そのためには、英語の歌を一緒に歌ったり、ゲームをして楽しんだりするのもよいでしょう。さらに、YouTubeや英語のテレビを活用するなどの方法も効果的です。たとえば、YouTubeの活用方法には、読み聞かせサイトの流れる音声に合わせて本のページをめくるやり方があるので、参考にしてみるのもよいでしょう。
英語力がない場合、自宅で教育しようとすると悪い発音や間違った文法を学んでしまう可能性もあるので注意が必要です。
5-2.お教室やサークルで!お友達と楽しく英語を話す
バイリンガル育児を家庭でするのが難しい場合は、自宅外に学びの場を見つける方法があります。両親の英語力に自信がない場合や、共働きで英語を教える時間がつくれない場合などが挙げられます。このような家庭では、英会話スクールやインターナショナルスクールの力を借りるのもよいでしょう。スクールではネイティブの先生や友達と触れ合うことができ、英語を使いながら楽しく学ぶことができます。その結果、外(スクール)では英語、家庭では日本語と、言語の使い分けも夢ではありません。このように、自宅外で英語に触れる機会を得ることで、日本語だけしかしゃべれない両親のもとでもバイリンガルに育てることができるのです。
子育て中は、同年代の子どもと交流を持つことが大切です。そのためには、子育てサークルに参加するのも一案です。英語で読み聞かせを行うサークルもあるので、積極的に参加しましょう。サークルに参加することで英語に関する情報交換にも役立ちます。
6.バイリンガル育児の成功のポイント
バイリンガル育児を成功させるためには、成功のポイントを押さえることが重要です。ここでは、具体的なポイントについて解説します。
6-1.英語の動画やテレビを見せてインプットの量を増やす
子どもを英語好きにするには、英語に触れる時間をできるだけ長くすることが重要です。子育ての過程において、子どもを取り巻く環境が大事なのは言うまでもないでしょう。もちろん、バイリンガル育児も例外ではありません。親が英語で話しかけることがバイリンガル育児の成功には必要です。しかし、英語のテレビや動画を活用することで、インプットの量を増やすことにもつながります。
動画を活用する大きなメリットは、英語がわからなくても大丈夫なことです。動きだけで伝わることが多いので、動画の内容を楽しむことができます。英語に触れるために図書館に足を運ぶのも一案です。英語の本だけでなく、英語のCDやDVDを置いてあるところもあるので、積極的に活用しましょう。両親が英語を苦手とする場合でも、インプットの機会を増やすことで英語に興味を持てるようになります。
6-2.英語を勉強するのではなく英語を使って勉強する
英語を身につけるためには、英語を勉強させてしまいがちです。しかし、このような考え方は好ましくありません。それよりも、英語を使って遊んだり学習したりすることが大切なのです。英語を使ったゲームや英語の歌などは身近な存在です。また、子どもが興味を抱くことも少なくないでしょう。子どもは楽しいことはぐんぐん吸収していくので、楽しめるように工夫することが重要です。ただし、無理強いはよくありません。威圧的な空気を感じて嫌がる可能性があるので、英語に接することを強制しないように心掛けましょう。
6-3.インプットだけではなくアウトプットの場を設ける
英語が上達するためには、インプットだけでなくアウトプットの場を設けることが大切です。英語教材や動画を使うことでインプットはできますが、これらの方法だけではアウトプットの機会がありません。英語力を身につけるには、覚えるだけでなく話すことも重要です。そのためには、英語が話せる環境を積極的に用意しましょう。家族と英語で会話するだけなく、先生や友達と会話ができる環境があるのが理想的です。英語での会話を通じて相手の感情を読み取るなど、集団生活に必要なノウハウの獲得も期待されます。
6-4.モチベーションを保つ仲間づくりをする
バイリンガル育児を成功させるためには、モチベーションを保つ仲間づくりが必要です。バイリンガル育児で挫折してしまう原因は親側にもあるからです。最初はやる気満々で、英語の本を読んだりDVDを見せたりと、小まめに実践する人が多いでしょう。しかし、途中で面倒になってしまうこともあり得ます。なにかを成し遂げるには、同じ目的を持つ仲間の存在が必要です。バイリンガル育児に興味を持つ仲間を見つけましょう。そのためには、英会話スクールやサークルなどに参加するのも一案です。
早期のバイリンガル育児で子どもの可能性を広げよう
バイリンガル育児には英語環境の整備が必要です。ネイティブの発音で英語力を育てたいと思う人は、スクールや幼児園を活用するのも一案です。Kids Duo Internationalでは、英語教育をメインとし、知能育成や運動指導といった幅広い教育が受けられます。日本語教育とのバランスもよく、年長時にはネイティブとの会話ができるくらいの英語力が身につきます。子どもの可能性を広げるためにも入園説明会に参加してはいかがでしょうか。
早期英語教育には、英語力を身につける以外にもさまざまなメリットが存在します。異文化理解を深め、自信をもって英語でコミュニケーションをとれるようになるために、幼少期から英語に触れさせていきたいものです。
学習法は、習い事や教材を利用するほか、英語のCD・DVDを流すなどさまざまな選択肢が存在します。ただ、一定以上の英語量に触れさせ、英語を話す環境下に身を置くとなると、「インターナショナル幼稚園」や「プリスクール」が最適かもしれません。
早期英語教育を中心とした独自のカリキュラムを採用しているのが、バイリンガル幼児園「Kids Duo International」。卒園までの4年間で約3,000時間を英語で過ごすため、英語教育に関心の高い保護者の方から注目を集めています。
40年間にわたって培われた教育カリキュラムでは、語学以外の面にも注力。バイリンガル講師とのコミュニケーションや知能教育のほか、クラスメイトとの遊びを通して英語圏と日本の文化に触れられるなど、日本語と英語をバランスよく学ぶことも大切にしています。
執筆者:バイリンガル幼児園Kids Duo International コラム編集部
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